工業団地開発ヘマラート・ランド&デベロップメント(HEMRAJ)は10日、上半期(1~6月)の純利益が前年同期の3倍超となる9億9,411万バーツ(約25億円)に達したと発表した。売上高は123%増の31億8,920万バーツだった。
主力の工業用地販売が4倍弱の21億8,842万バーツと大きく伸びたほか、インフラサービスや貸し工場も好調だった。
デビッド・ナードン社長兼最高経営責任者(CEO)は「自動車産業の投資需要が引き続き旺盛なほか、ロジスティクス、電子、消費財などの投資も多い。タイの自動車生産は今年220万台、2~5年後には250万~300万台に達する見通しだ」と述べた。過去10四半期の投資案件のうち、過半数を日本企業が占めた。
■土地販売予測引き上げ
HEMRAJは工場用地の販売が好調なことから、今年通年の土地販売見通しを年初時点の1,500ライ(240ヘクタール)から2,300ライに引き上げたことを明らかにした。
上半期の土地販売面積は前年同期比88%増の1,447ライに達し、過去最高を記録。期間中の契約67件のうち44件が新規、23件が既存事業の拡張だった。
貸し工場も拡張しており、上半期に新たに3万1,038平方メートル分を供給、総面積は昨年末時点から20%増えた。さらに3万1,565平方メートル分も供給を控えている。
また、過去1年の間に、東部ラヨン県のヘマラート・イースタンシーボード工業団地の内部および付近に4カ所のヘマラート・ロジスティクス・パークを開設した。
ヘマラートは6カ所の工業団地を開発している。このうち中部サラブリ県の1カ所のほかは、東部チョンブリ県とラヨン県にある。両県はいずれも昨年の洪水で被害を受けなかった。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。