ベトナムのインターネット普及率は35.4%まで伸びている――。情報通信省傘下のベトナム・インターネットセンター(VNNIC)が6月末に実施した調査でわかったもので、政府公式サイトが報じた。
VNNICによれば、ベトナムのインターネット利用者は3,100万人で、このうち430万人は固定回線の加入者。普及率ではアジア地域で8位、東南アジア諸国連合(ASEAN)で3位だった。
VNNICのチャン・ミン・タム所長はネット利用者が増えている背景について、「通信インフラやサービスの改善がある。インターネット接続業者は従来のADSL(非対称デジタル加入者線)に代わるさまざまな種類の回線を提供している」と語った。
インターネット接続事業者(ISP)大手ネットナムのブー・テ・ビン取締役は、「国内外の経済状況が芳しくない時代に、ベトナムのインターネット普及率が伸びていることは頼もしい」と述べ、「適切な料金設定や第3世代(3G)向けの無線通信によってインターネット利用者数はさらに増えるだろう」と語った。
情報通信省が策定した「インターネット開発計画」によれば、ベトナムはインターネット普及率を2020年までに45~50%に引き上げる方針だ。
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