マレーシア自動車協会(MAA)が20日発表した6月のメーカー別新車販売・生産統計によると、2カ月ぶりに日産がホンダを抜いて新車市場でシェア4位に躍り出た。プロドゥア、プロトン、トヨタの上位3社の順位に変動はなかった。販売台数ではトヨタが3カ月ぶりに1万台の大台を突破。前月からシェアを伸ばした。
日産は前年同月比22.7%増の3,014台となり、シェアは5.3%に伸長した。一方、3月にマラッカ工場での生産を再開したホンダは38.9%増の2,721台。シェアは4.8%に縮んだ。
上位3社は堅調に販売が伸びた。国民車メーカーのプロドゥアは85.3%増の1万6,438台でシェア首位(29.0%)を維持した。2位のプロトンは3.7%増の1万3,495台(シェア23.8%)、3位のトヨタは66.3%増の1万339台(同18.3%)。3月に続き今年2回目の1万台を突破、単月で今年最高を記録した。上位3社のシェアはプロドゥアとプロトンがそれぞれ1ポイント前後下げた一方、トヨタが2ポイント伸ばした。
上位5社の6月の販売台数は大半が2けた増を記録。ただ、比較対象となる昨年の同月が東日本大震災の影響で落ち込んでいたことで相対的に押し上がったといえる。
6月の全体の新車販売は前年同月比35.4%増の5万6,604台だった。
■日系メーカーの生産堅調
上位陣の生産を見ると、プロトンを除き前月比で増加した。プロドゥアは18.9%増の1万6,736台で首位。トヨタは2.9%増の6,864台で3位、日産は3.6%増の3,483台で4位、ホンダは9.6%増の3,324台で5位だった。一方、プロトンは6.3%減の1万2,584台だった。
6月の生産は全体で前年同月比14.7%増の4万8,989台だった。
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