プラスチック複合加工製品メーカーのサンエー化研(東京都中央区)は5日、江蘇省蘇州市に液晶パネル向け光学用表面保護フィルムの生産を手掛ける合弁会社を設立すると発表した。同社が海外に生産拠点を設けるのは初めて。液晶パネルメーカーや偏光板メーカーの新工場が順次立ち上がる予定の中国で、需要取り込みを狙う。
新会社の名称は長鼎電子材料(蘇州)。資本金は1,500万米ドル(約11億7,240万円)で、サンエー化研が40%、台湾の合成樹脂大手である長興化学工業の中国子会社、長興(中国)投資が60%をそれぞれ出資する。設立は来年1月となる予定。
長興化学工業とは現在、合弁設立で基本合意に至った段階。これから工場の規模や生産能力などを詰めるほか、合弁契約の締結に向けて協議を進める。
サンエー化研は「中国での生産でコストを抑え、中国国内の日系を含むメーカー向けに販売するほか、韓国や台湾などにも広く輸出していく計画」としている。<江蘇>
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