国際航空運送協会(IATA)のトニー・タイラー事務総長兼最高責任者(CEO)は11日、デリーのインディラ・ガンジー国際空港の空港税を4.5倍引き上げたことは当局が国民の利益を無視した結果だと批判した。引き上げで、同空港が世界で最も高額な使用料を徴収する空港になったと述べている。
同CEOが中国・北京で開催されたIATAの総会での演説で指摘した。このほかに南アフリカ共和国が空港税を206倍に、管制徴収料を70%引き上げた例を提示。両国の当局ともに誤った改定をしたわけではないものの、国民の利益を考慮したとも言えないと述べた。その上で、IATAが当局と協力することで、雇用の創出や経済成長を促進し、渡航コストを適切な水準に保つ必要があると語っている。
このほかに、インド政府が西部マハラシュトラ州ムンバイの拡大する空港利用需要に応えて新空港を建設するだけの政治的意思を欠いていると指摘している。
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