• 印刷する

トヨタ子会社幹部、「スズキの調達力」を称賛

7月1日、スズキとの協業で生まれた新型スポーツタイプ多目的車(SUV)「ハイライダー」をお披露目したトヨタ自動車のインド子会社トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)。TKMの麻妻正史副社長は1日、NNAの単独インタビューに応じ、普及価格帯かつSUVのセグメントにストロングハイブリッド車(ストロングHEV)を投入できた点を強調し、「これが一番やりたかった」と言及。協業相手のスズキについては、小型車を造る技術だけでなく「現地調達力が素晴らしい」と称賛した。

新型SUV「ハイライダー」発表会で記者の質問に応じる麻妻正史副社長(左)らTKM幹部=1日、インドの首都ニューデリー(NNA撮影)

新型SUV「ハイライダー」発表会で記者の質問に応じる麻妻正史副社長(左)らTKM幹部=1日、インドの首都ニューデリー(NNA撮影)

――ハイライダーは、TKMのSUV「アーバンクルーザー」のフルモデルチェンジ版なのか。

ハイライダーは、アーバンクルーザー現行車のフルモデルチェンジ版ではない。アーバンクルーザーのシリーズに、きょうだい車として加えた形だ。全長は4メートル以上で、スズキさんが6月30日に発表した「ブレッツァ」の新型とは全く違う車だ。価格は追って発表する。

――トヨタとスズキの協業で生まれた新型SUVという点で期待が大きい。意気込みは。

当然、期待している。インド市場の「B・SUVセグメント」(全長4メートル以上のコンパクトSUVセグメント)に今回初めてセルフチャージングのストロングHEVを投入する。

ともに高級価格帯のセダン「カムリ」と多目的車(MPV)「ヴェルファイア」のHEVはインド市場に投入済みだが、今回はボリュームが大きく、人気が伸びているSUVのセグメントに投入する。これが一番やりたかった。しかも、スズキさんとの協業で、その車をトヨタのインド工場で生産する。なんとしても成功させたい。

――ハイライダーはトヨタとスズキの強みをどう生かしているのか。また、販売目標や、年産20万台中のトヨタ販売分とスズキ販売分の内訳を教えてほしい。

ハイライダーは、スズキさんの小型車を造る技術と、われわれの電動化の技術、特にセルフチャージング・ストロングHEVの技術を持ち合った。販売目標は、数字うんぬんより、インドの電動化にどう貢献するか。そこに一石をしっかり投じる。トヨタ販売分とスズキ販売分の内訳は言えない。フレキシブルにやっていこうと思う。

ハイライダーの色は、単色タイプでは青、赤など7色から選ぶことができる=1日、ニューデリー(NNA撮影)

ハイライダーの色は、単色タイプでは青、赤など7色から選ぶことができる=1日、ニューデリー(NNA撮影)

■工場稼働率の向上はメリット

――ハイライダーをトヨタ工場で生産する狙いの一つに、工場稼働率の向上があるのか。工場のシフト数や人員は増やすのか。

ビダディ(インド南部カルナタカ州)の第2工場の生産能力を最大限使えるのはメリットだ。第2工場は年産20万台の能力を持っている。シフト数は通常通りだと思う。2直でやっていく。人員については必要人数を追加採用する。

――ハイライダーの部材の現地調達率は90%ということだが、ストロングHEVのシステム自体も現地生産なのか。

そうだ。TKMだけでなく、四輪部品を製造するトヨタ・キルロスカ・オートパーツ、四輪エンジンを製造するトヨタ・インダストリーズ・エンジン・インディアと一緒になりやっている。

――ハイライダーを含むスズキとの協業に関し、トヨタのメリットは何か。

スズキさんの一番の強みは現地調達の力だ。そこはやっぱり素晴らしい。ハイライダーもスズキさんが調達する分とトヨタが調達する分がうまく合わさっている。

――協業で開拓できた調達網は、今後トヨタ固有の事業でも役立つのか。

基本的には学んでいく。

■「共同開発車」という認識

――ハイライダーは「スズキが開発し、トヨタで生産」という形だが、今後は「共同開発車」を投入する可能性もあるか。

今回すでに、われわれのストロングハイブリッド技術が入っており、「共同開発車」という認識でいる。

――電気自動車(EV)での協業はどう考えているか。

ストロングHEVへのニーズやインフラ整備の進ちょくを見ながら、メリット、デメリットを踏まえての判断になる。今の時点では、ストロングHEVが一番適切だと思い、やっている。(聞き手=榎田真奈、鈴木健太)


関連国・地域: インド日本
関連業種: 自動車・二輪車その他製造IT・通信マクロ・統計・その他経済雇用・労務

その他記事

すべての文頭を開く

テイクオフ:デリー首都圏(NCR)…(08/16)

7月乗用車販売は11%増 ローン金利上昇を懸念、自工会(08/16)

今後25年で先進国入り、首相が目標表明(08/16)

7月の二輪販売は前年比9.6%増(08/16)

スズキ、CNG対応のスイフト発売(08/16)

起亜、SUVセルトスの累計販売30万台突破(08/16)

アショク傘下、地場に電動バス5千台供給(08/16)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

出版物

SNSアカウント

各種ログイン