今月は日本への一時帰国などで出費がかさんだことから、銀行預金の残高が乏しくなった。月内は質素倹約に努めようと考えていたところ、預金がわずかながら増えていることに気付いた。預金金利だった。
ゼロ金利が続く日本では、そもそも銀行預金に金利が付くという認識が薄れて久しい。タイでも過去最低水準の政策金利が続いているものの、日本に比べればまだ金利が付いたという実感は得られる。
タイ中央銀行が今年下半期(7~12月)に政策金利の引き上げを実施するという観測が高まっている。物価高騰を緩和するために利上げ圧力が高まる一方、金利上昇によって家計債務が膨らみ購買力がさらに低下するとの指摘もある。個人的には金利上昇は歓迎するところだが、景気回復に水を差さないよう、物価上昇を抑えなければならない中銀には難しいかじ取りになりそうだ。(須)
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