商都ムンバイのあるマハラシュトラ州で政争が繰り広げられている。同州は2019年の議会選で、ヒンズー至上主義政党のシブ・セナ、国民会議派、国民会議党の3党による連立政権が誕生した。シブ・セナの党首であるタークレー氏が州首相に就任したが、最近になって同氏の思想が党の方針に反するとして、シブ・セナの内部から造反者が続出している。
現在の連立政権が倒れたなら、19年の選挙で敗れた国政与党のインド人民党(BJP)にとっては政権に返り咲く好機だ。BJPは14年から19年の間、同州で第一党の座に着いていた。
専門家によると、同州では鉄道の敷設をはじめインフラ事業が遅れている。インフラ整備を推進するBJPと州政府の不和が要因だといわれ、BJPが第一党に復帰すれば停滞していた事業が進むとの見方もある。はたして政権交代となるのか、数週間以内に答えは出るだろう。(虎)
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