カンボジアのフン・セン首相は23日午前、岸信夫防衛相の表敬訪問を受けた。岸防衛相は、22日に開催された、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の防衛相会合に出席するためプノンペンを訪れていた。クメール・タイムズ(電子版)が同日伝えた。
カンボジアのソファレス・イアン首相秘書官によると、フン・セン首相は会談で、両国の士官候補生や軍幹部の交流、カンボジア軍の人道活動や災害救助活動の能力向上などで、二国間協力計画の実施を積極的に進めるよう求めた。
岸防衛相は、カンボジアでの平和維持活動(PKO)への自衛隊派遣から30年の節目に、日ASEAN防衛相会合に出席できたことは喜ばしいと述べた。また、防衛省とカンボジア国防省の高官らのこれまでの交流により、両国間の協力関係が強化されたとコメント。フン・マネット陸軍司令官が2月に来日した際、アジアや世界の情勢について意見交換できたことに満足しているとも話した。
さらに、ミャンマー危機の解決、特に2021年4月のASEAN臨時首脳会議で合意した5項目の実施に向けた取り組みでのカンボジアの指導力を高く評価し、支援を約束した。
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