引っ越し荷物がようやくニューデリーの自宅に届く見通しが立った。前の赴任地のマレーシアからインドに着任して、すでに3カ月が過ぎている。
当初早くて1カ月半ほどで手元に届くと言われていたが、引っ越し業者によると、コンテナ不足で船積みが大幅に遅れたとのことだった。個人レベルで及ぶとは思わなかった物流問題を痛感したと同時に、自身の「知らない自分」も知った。
インドにはスーツケース2つ分の身の回り品を持ち込んだだけで、家族や友人は「断捨離体験?」と冗談を飛ばしてくる。が、本人にしてみれば、身辺整理の好機などとはほど遠く、断捨離は仙人か悟りの境地でなせるスゴ技に思えた。というのも日々、クラン港(マレーシア)で足止めになっている愛用品が恋しく、同じブランドの鍋をこちらで目にしては胸がギュっと痛む始末だった。(丑)
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