休日の朝、インターホンが鳴り響いて眠りから覚めた。「電気を止めます」。受話器の向こうから聞こえてきた言葉は冷徹だった。支払ったはずだと事情を説明すると、電力会社の担当者と交渉が始まった。
支払いの明細を見せると、「電力会社の店舗で直接やりとりしてください。あしたまでに改善されなかったら今度こそ止めます」と担当者。無責任にきつい日差しを浴びながら店舗を訪れると、長蛇の列ができていた。やっと順番が回ってきたのもつかの間、「ここは支払いだけ。カスタマーサービスに並んで下さい」とたらい回しにされた。
怒りがわいたが、東南アジアの国ではよくあること。達観して待っていると、最後に担当してくれたスタッフが神対応だった。捨てる神あれば、拾う神あり。休日の半日を失ったが、電気料金問題が解決し、ホッと一息ついた。(内)
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