巣ごもり消費を追い風に、中国では高級インスタント麺が売れている。ブームの火付け役となったのが「拉面説」というブランドだ。半生麺で具材も本格的、1食入りが20元(約400円)前後。
その拉面説のヒットの陰には日本企業の存在があった。知人いわく、ある日会社に20代の中国人女性がやって来た。「ここの豚骨スープにほれ込んだ。ぜひ生産してほしい」。最初はロットがないので断っていたが、どうしてもといわれて引き受けた。それが、その年のセール「双11」には工場がフル稼働で対応するほどのヒット商品に化けたという。
拉面説はEC「天猫」で20年に2億5,000万元を売り上げ、インスタント食品部門でトップになった。拉面説の成功を機に、中国では多くの高級麺ブランドが誕生している。アフターコロナに勝ち残るため、しのぎをけずる新興ブランドの動向に注目したい。(優)
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。