ラオスの首都ビエンチャンと中国・雲南省を結ぶ「ラオス・中国鉄道(中老鉄路)」が中国の全面的な支援によって昨年12月に開通した。自動車・電子・食品加工産業が集積するタイからビエンチャンへトラックで輸送し鉄道に積み替えれば、タイと中国内陸を最速で結ぶルートとなり、日本の物流会社も4月にサービスを開始した。内外から注目を集めているラオス中国鉄道によって、メコン地域の将来はどう変わるのか。「アジアの風、日本のゆくえ」を連載中の亜細亜大学・大泉啓一郎教授、「アジアの鉄道」を8日に連載開始した鉄道・交通史研究の横浜市立大学・柿崎一郎教授に聞いた。