パイロットコーポレーション(東京都中央区)は27日、インドに100%出資の子会社を設立すると発表した。成長が見込まれるインドで筆記具の製造・販売に乗り出す。
新子会社はPPIN(仮称)で、北部ハリヤナ州に本拠を置く。資本金は7億5,000万ルピー(約12億3,000万円)。2022年8月に設立予定で、23年7月の営業開始を目指す。
パイロットコーポレーションの広報担当者は同日、NNAに対し、「インドでは、日本からの輸入対応で文具を販売しているが、子会社設立を通じて生産拠点を立ち上げ、現地生産に切り替えていく」と語った。インドの売上高はグループ全体の数パーセントにすぎないが、「成長性が高い」(同広報担当者)とみている。インドで手がける製品については、今後検討していくという。
パイロットコーポレーションは22~24年が対象の中期経営計画で、「海外事業拡大・国内シェア堅持」を柱の1つに掲げている。21年12月期の連結決算は、売上高が前年比18.3%増の1,031億円、純利益が43.7%増の143億円だった。うち海外市場の売上高は計779億円と、全体の約76%を占めた。
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