全日本空輸(ANA)は25日、高雄市政府交通局、台湾交通部(交通省)運輸研究所と、ITを活用して多様な交通手段を一体的に提供する「MaaS(マース)」分野での連携に関する覚書を締結した。
ANAによる障害者や高齢者、訪日外国人などがストレスなく移動できることを目的としたサービス「ユニバーサル MaaS」、高雄市と運輸研究所が開発した同市の交通機関のMaaSサービス「MeNGo」で連携の可能性を探るほか、3者間で交流を深め、知識の習得に役立てる。
ANAの広報担当者によると、具体的な提携内容や商品は未定だが、新型コロナウイルスの収束後、往来が再開した際に役立つサービスなども検討する見通し。
今回の提携はANAのユニバーサル MaaSのコンセプトに共感した高雄市側からの声がけで実現した。ANA未来創造室MaaS推進部の鈴木謙次部長は「ユニバーサル MaaSのコンセプトに共感いただき大変うれしい。われわれもMeNGoから学びを得て、価値ある連携の実現に向けて検討を行っていきたい」とコメント。高雄市政府交通局の張淑娟局長は「今回の提携により、台湾・日本間の交通サービスに新たな1ページを刻み、コロナ後の観光や交通に良い影響を与えると確信している」と述べた。
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