ミャンマー商業省傘下の食用油輸入流通監督委員会は、最大都市ヤンゴンでの23日からのパーム油卸売参考価格を1ビス(約1.6キログラム)当たり5,500チャット(約380円)に設定した。対象期間は29日まで。9~15日の同6,025チャットから約8.7%下落した。国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーが24日伝えた。
パーム油生産国での価格下落を受け、参考価格を引き下げた。インドネシアが23日、食用油とその原料の禁輸措置を解除し、パーム油の輸出を再開したことで、価格上昇圧力が和らいでいるもようだ。
同委員会は、パーム油生産国であるマレーシアとインドネシアのFOB(本船渡し)価格や輸送費、銀行手数料などを考慮に入れ、1週間ごとにヤンゴンでの参考価格を設定している。
商業省は、食用油の安定供給に取り組んでおり、先に発表した声明では、価格を不当につり上げたり、在庫を積み上げたりするなどの市場操作を行った業者には法的措置を講じると警告した。9日からは食用油の原材料になるピーナツとゴマ(黒ゴマを除く)の輸出禁止措置をとっている。
ミャンマーの食用油消費量は、推定で年間100万トン超。国内生産量は約40万トンにとどまり、約70万トンをマレーシアやインドネシアから輸入している。
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