欧州連合(EU)は20日、ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャへの人道支援などに2,200万ユーロ(約30億円)を追加拠出すると発表した。
ミャンマーでの迫害を避けて隣国バングラデシュに逃れたロヒンギャらを対象にする人道支援で、食料や医療などを提供する。
EUは2022年に入り、バングラデシュでのロヒンギャ支援や災害対策などに、今回を含めて計4,100万ユーロ超を支出。ミャンマーへの人道支援額は、21年2月の軍事クーデター後の累計で2,700万ユーロ超に達している。
EUのヤネス・レナルチッチ委員(危機管理担当)は声明で、「ロヒンギャ危機は過去に例を見ない規模に拡大している」と指摘。「国際社会が団結して人道支援を継続することが不可欠だ」と強調した。
バングラデシュでは現在、南東部コックスバザールなどで約91万9,000人のロヒンギャ難民が暮らしている。ミャンマー国内で人道支援が必要な人は、かつての100万人から21年以降は1,440万人に拡大。93万6,700人が国内での避難生活を強いられている。
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