首都ジャカルタ沖に点在する島々は、美しい海で知られる観光地も多い。船で2~3時間。都心とは別世界が広がる。ただ島に渡る連絡船が出発する港は、1年前までは整備が遅れていた。満潮になれば周辺は水浸し。ところがこの1年で港は一変していた。
空港ビルのような建物が建ち、駐車場やバス停も完備。建物の中に入ると冷房でひんやり。ガラス張りの待合室も空港のよう。しかし一歩外に出ると、昔ながらの木造船が並び、どの船も甲板は人でびっしり。あまりのギャップに驚かされた。
島の人に聞くと、連絡船の運営者は船ごとに異なり、島の有力者につながっているため、そこに行政が手を入れるのは難しいのでは、という。これから乗る船の名前を伝えると「孫が船員として乗っているんだ」と誇らしげに話す。船が地元の人々に支えられていることがうかがえた。(蓜)
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