今回のオーストラリア総選挙で快進撃を見せたのが、「ティール無所属(Teal independents)」と呼ばれる22人の無所属候補者たちだ。多くが女性で気候変動系ファンドから資金提供を受ける彼女らは、科学的根拠のある環境対策や男女平等の真の進展などを掲げる。盤石とされた自由党のシドニーの選挙区で議席を奪い、同党を敗北に追い込んだ「主役」だ。
ティールは青と緑の中間色で、無所属候補者たちのテーマカラー。自由党の党カラーは青で、環境問題に関して無策な同党に対抗する意味合いがある。
ただ、全員がティールを選挙活動に使用したわけではなく、無所属なだけにテーマカラーも不統一で、ピンクやオレンジを使用した候補者もいた。当選したティールたちは新労働党政権への圧力で協力するとしているが、さて、労働党政権には果たして存在感を見せられるのか。(岩下)
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