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海外初の3ブランド同時出店 大創産業、幅広い顧客層に訴求へ

100円均一ショップ「ダイソー」を運営する大創産業(広島県東広島市)は25日、シンガポール西部の商業施設で3ブランドを同時オープンする。100円ショップの「ダイソー」、デザイン性や品質の高い商品を扱う「スリーピー」「スタンダードプロダクツ・バイ・ダイソー」で、グローバル旗艦店となる。3ブランドの同時出店は海外で初めて。幅広い顧客層の取り込みを狙う。

メディア向け説明会に出席した大創産業の矢野靖二社長=23日、シンガポール西部(NNA撮影)

メディア向け説明会に出席した大創産業の矢野靖二社長=23日、シンガポール西部(NNA撮影)

日本では4月、東京・銀座の商業施設「マロニエゲート銀座」に3ブランドを初めて同時出店。グループ全体ではシンガポールが2例目となり、グローバル旗艦店と位置付ける。スタンダードプロダクツの海外出店は今回が初。日本を含めると7店舗目だ。

西部の商業施設「ジュロンポイント」に出店する。店舗面積はダイソーが約935平方メートル、スリーピーが約209平方メートル、スタンダードプロダクツが約251平方メートル。同じ店内に3ブランドが入居する。

スタンダードプロダクツとスリーピーは、ダイソーと比べて高価格帯の商品をそろえるブランドだ。スタンダードプロダクツは、日本では21年3月に新業態として東京・渋谷に1号店をオープンした。リビング用品や食器などのテーブルウエア、服飾雑貨などをそろえ、高級感のある洗練されたデザインが特徴だ。

日本の職人が作った包丁や鉛筆など高品質な商品を取り扱う。間伐材など環境に配慮した素材を使った商品もそろえる。約2,000品の大半がオリジナル商品だ。

シンガポールでは観葉植物など一部の商品を除き、マロニエゲート銀座店とほぼ同じ品ぞろえにする。包丁などは順次店舗に並ぶ予定だ。価格帯は約6割の商品が5.80Sドル(税込み6.21Sドル=約576円)。その他は2.00~15.80Sドル(税込み2.14~16.91Sドル)となっている。

海外初出店となるスタンダードプロダクツ・バイ・ダイソー=23日、シンガポール西部(NNA撮影)

海外初出店となるスタンダードプロダクツ・バイ・ダイソー=23日、シンガポール西部(NNA撮影)

日本では300円ショップとして展開しているスリーピーは、4月にグループ全体で「大人かわいい」雑貨を追求するブランドに刷新。15~35歳の女性を主なターゲットに据えており、約2,400品の約9割がオリジナル商品だ。

シンガポールでは、約7割の商品が5.80Sドル、その他の商品が2.00~23.80Sドル(税込み2.14~25.47Sドル)となっている。

23日にジュロンポイントで行われたメディア向け説明会に出席した大創産業の矢野靖二社長はNNAに対し、「3ブランドを同時展開する狙いは、幅広い品ぞろえで顧客層を拡大するためだ」と語った。

足元ではインフレ加速やウクライナ情勢を受けた物流コスト上昇、原材料高など100均業界を取り巻く経営環境は厳しさを増している。矢野社長は「競合が多い100円ショップにはもともと限界があると考えており、3ブランドの展開は以前から検討していた」と述べた。

■海外2番目市場に成長の余地

シンガポールは大創産業にとって重要市場だ。2002年にダイソーの同国1号店をオープン。19年にスリーピーを初出店した。

5月時点ではダイソー28店、スリーピー11店、スタンダードプロダクツ1店の計40店を展開する。5月1日からは、シンガポールの店舗で消費税(GST)を商品の金額に含めない外税とし、実質的な値上げに踏み切っていた。

海外では2月時点で25カ国・地域に2,296店を出店。代理店や合弁などを通じて出店している場合が多いが、シンガポールは数少ない直営店での展開だ。海外の国・地域別の売り上げでは米国に次いで多い。

矢野社長は「シンガポールへの進出以来、多くの消費者からの信頼を得て生活に寄り添うことができたと実感している」とコメント。現地で広く受け入れられている現状や、安定した事業成長が期待できるため、3ブランドを同時出店する海外初の場所に選んだと付け加えた。

シンガポールではまだ出店の余地があると考えている。ダイソー・ブランドでは6月に北東部セラングーンの商業施設「NEX(ネックス)」、9月にはアンモキオに新店舗を出す計画だ。

今後はシンガポールで3ブランドをワンフロアにそろえる店舗を増やす考えだ。将来的にはアジアの他国で3ブランドを同時出店することも視野に入れている。


関連国・地域: シンガポール日本
関連業種: 食品・飲料小売り・卸売り

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