韓国の国会議事堂の地下には議員専用の銭湯がある。一般人は立ち入り禁止のため、人目を気にすることなく盗聴・盗撮の心配もない。議員としては最も気が休まる場所といえるのではないだろうか。
韓国の政治ネタとして、「与野党議員は大衆の前では対立を演出するが、夜になれば酒を酌み交わして仲がいい」とよく言われる。しかし2010年代以降は、国民の目もあって与野党議員同士の個人会合はほとんどなくなったという。そこで活用されていたのが議員専用の銭湯だ。与野党議員数十人が参加するサークルのような集まりもあり、政策調整にも一役買っていたようだ。
最近は、新型コロナウイルスの感染対策の影響でこの銭湯は閉鎖されている。政党内での内輪もめや与野党対立が強まる原因は、裸の付き合いが足りないせいかもしれない。(公)
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