「シャバの空気はやっぱりうまいぜ」。思わずそんなセリフが頭に浮かんだ。日本への一時帰国からタイに再入国。新型コロナ感染症対策の代替隔離施設(AQ)での「軟禁」から解放された朝のことである。
日本に帰国した際に2週間、タイに戻って1週間。年末年始に計3週間にわたって不自由なホテル生活を過ごした。オミクロン株の感染拡大を受け、日タイ両国とも水際対策を強化した時期に当たり、一時帰国のタイミングとしては最悪だったと言わざるを得ない。
両政府の水際対策を経験して感じるのは、経済立て直しとの両立のもどかしさだ。本音では今すぐにでも制限を緩和したいが、そのたびにコロナ感染が盛り返してくる。個別の国で一時的に感染が減っても、世界的に収束させない限り、今後もいたちごっこが続きそうな気配だ。問われているのは利害を超えた国同士の協力だ。(須)
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