カンボジアの首都プノンペンで、14日から新型コロナウイルスの4回目となる追加接種(ブースター接種)が開始された。15日時点での接種者は4万3,000人超。フン・セン首相も、南部カンダル州タクマオの自宅で4回目の接種を受けた。地元各紙が伝えた。
4回目の追加接種は、対象が18歳以上の成人で、期間は1月14日から2月14日まで。米ファイザー製のワクチンをまず医療関係者や警察、国軍関係者、一部公務員らに優先接種する方針で、15日時点での接種者は4万3,000人を超えた。ワクチン保管などの問題があるため、接種地域はプノンペンのみとなっているが、ファイザー製以外のワクチンも準備して全国で接種可能な体制を構築する計画だ。
フン・セン首相は、ブースター接種を受けることがオミクロン株の感染拡大を防ぐ最適の方法と指摘。さらに引き続き、「3つの守るべきこと、3つの避けるべきこと」を順守するよう国民に呼び掛けた。政府は、守るべき事項として◇マスクの着用◇こまめな手洗い◇1.5メートルの社会的距離(ソーシャルディスタンス)確保、避けるべき事項として◇密閉された場所◇人混み◇他人との接触――を挙げている。
カンボジアでワクチンを1回以上接種した国民は1,430万人。目標とする「総人口(約1,600万人)の91%(同1,450万人)への接種」にわずかに届いていない。総人口に対する接種率は89.4%になっている。
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