ベトナムのタクシー大手「ビナサン」を運営するアインズオン・ベトナム(ビナサン)は、グエン・ティ・ダン・トゥー副社長を解雇すると発表した。新型コロナウイルスの影響による事業縮小・再編を理由としている
ビナサンは昨年、新型コロナの影響で経営難に陥り、1~9月の売上高は3,950億ドン(約1,738万米ドル、20億円)で、前年同月比で50%近く落ち込んだ。第3四半期(7~9月)は厳格な社会隔離措置の影響でタクシー事業の全面停止を余儀なくされ、910億ドンの赤字を計上した。赤字は7期連続で、累積損失は約1,880億ドンとなった。
9月末時点の負債総額4,000億ドンのうち、返済期限が1年を切った短期債務は、ヴィエティンバンク、軍隊商業銀行(MB)、ベトコムバンク、HSBCベトナムから借り入れた計1,000億ドンに上っている。
トゥー氏は2003年に入社し、16年に配車管理担当の副社長に任命された。解任に際し、退職金4,600万ドンと45日分の給料の前払い1,150万ドンが支給される。
同氏が抜けた後、取締役は社長を含む9人となる。
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