インドネシアの国営石油プルタミナの子会社で、チャーター便の運航事業などを手掛けるペリタ・エア・サービスは、首都ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港を拠点にエアバスA320を使用して定期便を運航する予定だ。11月30日付インベストール・デーリーなどが伝えた。
運輸省航空局のノフィ局長によると、ペリタ・エアは現在、A320を使用した定期便の航空運送事業許可(AOC)の取得手続きや、機体のメンテナンス契約、パイロットやエンジニアなどの人材の準備を進めているという。
ペリタ・エアの公式インスタグラムによると、11月29日までパイロットや客室乗務員を募集していた。
ペリタ・エア監査役のミカエル・ウンバス氏は「定期便の就航を計画しているのは、ビジネスチャンスがあるからであり、国営航空ガルーダ・インドネシアの状況とは関係ない」と強調した。
経営悪化に陥っているガルーダ航空は、2022年までに運航路線を新型コロナウイルス流行前の237路線から140路線に削減する予定を示している。
国立インドネシア大学で国営企業について研究するトト・プラノト氏は、「ペリタ・エアの定期便就航は、(ガルーダ航空が路線を廃止する)遠隔地への航空便を補完することになる」との見通しを示した。
ペリタ・エアは先に、22年第1四半期(1~3月)に定期便を就航させる予定を明らかにしている。
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