• 印刷する

21年新車販売予測、50万台に引き下げ

マレーシア自動車協会(MAA)は22日、2021年の国内新車販売台数の予測を前年比5.6%減の50万台に引き下げた。1月時点では、国内外の景気回復や新車の売上税減免措置の延長が追い風になるとして、7.7%増の57万台と予測していた。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)で自動車の生産・販売は2カ月近く停止状態にあり、業界は危機感を募らせている。

新車販売予測の下方修正は、6月以降のロックダウンで業界の先行きが不透明になったことに加え、景気低迷による消費マインドの悪化を理由としたものだ。

それでも前年比12.4%減を記録した20年と比べれば、マイナス幅は縮小する見込み。上半期(1~6月)の販売が好調だったほか、「(最初の延長で6月末までだった)新車の売上税減免措置が年末まで再延長されたことで、ショールームの休業中でも新車の注文が入ってきている」(マレーシア自動車協会のアイシャ・アーマド会長)ためだ。

コロナ禍からの復興の道のりを4段階で示す「国家回復計画」では、自動車業界が生産・販売を全面的に再開できるのは第3期以降となっている。第3期への移行は9~10月がめどとされるが、アイシャ会長はオンライン記者会見で「8月以降も操業停止が続けば、多くの企業が廃業せざるを得なくなる」と主張。8月までに最大6割の人員での生産・販売の再開を認めるよう、政府に要請しているとした。

アイシャ会長によると、特に小規模ディーラーは資金繰りが苦しく、事業存続の危機にある。新車市場が動かないことで、コロナ禍で好調だった中古車市場にも余波が及んでいるという。

今回の新車販売予測は8月までに自動車の生産・販売が再開されることを前提としたもので、操業停止が長引けばさらなる下方修正もあり得るとした。

一方、マレーシアの自動車業界でも、世界的な半導体不足の影響で一部モデルの生産に影響が出ていた。これにロックダウンの長期化が加わり、既に受注済みの納車が遅れることが懸念されている。アイシャ会長は「(納車が来年に延びた場合を考慮し)売上税減免措置をさらに半年延長できないか、政府に掛け合っている」と説明した。

■45万~47万台との見方も

自動車業界のアナリストは、マレーシア市場の先行きにより厳しい見方を示す。

シンガポール系の市場調査会社UOBカイヒエン・リサーチのアナリスト、アフィフ・ズルカプリ氏は「足元の情勢は流動的だが、1日当たりの新規感染者数が高止まりしている状況では、8月の自動車業界の操業再開は難しい」とみる。仮に操業が許可されたとしても、「より厳しい感染対策が課されれば、各メーカーは対応に追われ、結果的に生産が滞る」として、今年の新車販売台数は45万~47万台にとどまると予想する。

また、政府が売上税減免措置のさらなる延長を認めるかは不透明だと指摘。「自動車市場の回復は、来年の第2四半期(4~6月)まで待つ必要がある」とした。

■三菱自が5位浮上

今年上半期の国内の新車販売台数は前年同期比43.6%増の24万9,129台。内訳は乗用車が41.9%増の22万3,838台、商用車が59.7%増の2万5,291台だった。

上位メーカー5社は軒並み販売を伸ばした。中でも、新モデルの販売が好調な三菱自動車が日産自動車を抑えて5位にランクインした。


関連国・地域: マレーシア
関連業種: 自動車・二輪車医療・医薬品マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

中国のTPP加入申請、東南ア経済に寄与も(16:53)

国内観光業復活の試金石に ランカウイでトラベルバブル開始(09/17)

新規感染1.88万人、累計205万人(09/17)

家電の生産奨励策、日本企業含む52社が申請(09/17)

車載半導体不足は10月に改善、業界団体(09/17)

第2期の民間企業、接種率に応じて操業可に(09/17)

RM1=26.3円、$1=RM4.16(15日)(09/17)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

出版物

SNSアカウント

各種ログイン