タイのプラユット首相は16日、テレビ番組を通じて国民に対し、「(同日から)120日以内に開国しなければならない」と表明した。来週の定例閣議で南部プーケット県の外国人旅行者受け入れを7月1日に開始することを承認し、10月半ばの全面開国実現に弾みをつける。
プラユット首相は、これまでに新型コロナウイルスワクチンのメーカー6社(米ファイザー、ジョンソン&ジョンソン=J&J、モデルナ、英アストラゼネカ、中国の科興控股生物技術=シノバック・バイオテック、中国医薬集団=シノファーム)と交渉し、計1億550万回分について購入契約・予約書を取り交わしたと説明。年内に全て受け取る予定で、10月初めまでに5,000万人が最低でも1回目を接種している計画だと述べた。
また新型コロナワクチンを接種した外国人旅行者とタイ人帰国者が、検疫隔離なしでタイに入国することを許可すると、新型コロナ感染者数が増える恐れがあるが、市民生活を成り立たせるために受けとめるべきリスクだと理解を求めた。
プーケット県では、7月1日に新型コロナワクチンの接種が完了した外国人旅行者を検疫隔離免除で受け入れる実証試験「観光サンドボックス」を開始する計画。6月8日の閣議で原則的に承認した。
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