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【オセアニア在外公館便り】第19回(最終回)在パラオ共和国大使館

3月の寄稿でコロナ感染ゼロとお伝えしたパラオですが、5月上旬と下旬にグアムから到着したフライトの乗客から1人ずつ、陽性者が確認されました。ただしいずれも過去の感染歴が影響した陽性反応であり、感染力はないと発表されています。パラオでのワクチン接種は世界有数のスピードで進んでおり、全人口(約1.8万人)の73%、成人の96%が接種を終えています(6月14日現在)。4月に開始された台湾からの団体観光客受け入れのためのフライトは台湾での感染拡大を受けて一時運休となっていますが、グアム―パラオ間のフライトは7月に毎週運航されることになるなど、前向きな動きも見られます。さて今回は、3月の寄稿の冒頭部分で触れた日本とパラオとの深いつながり、そして第二次世界大戦の最終局面での日米激戦地だったペリリュー島についてお伝えします。【柄澤彰・在パラオ共和国特命全権大使】

■パラオ語の中の日本語

パラオで生活していると、日常的に日本語を耳にします。例えば「ダイジョーブ(大丈夫)」「モンダイナイ(問題ない)」「シューカン(習慣)」「センキョ(選挙)」などですが、驚くべきことに、1,000語以上の日本語由来の単語がパラオ語の中で実際に使用されており、その辞書まで刊行されています。

日本語由来のパラオ語を紹介する動画には「あの方」が、当時の「ダイトウリョウ」とともに「トクベツ」出演

日本語由来のパラオ語を紹介する動画には「あの方」が、当時の「ダイトウリョウ」とともに「トクベツ」出演

使っているパラオ人も、それが日本語由来ということすら知らない場合も多いと言われています。我が日本大使館では、先般、その実態を非常に面白い動画としてとりまとめ、YouTubeで公開したところ、現在まで19万回再生されるという大ヒット作となりました。動画作成当時の河野太郎外相、レメンゲサウ大統領、そして筆者(柄澤大使)自身も出演していますので、以下のリンクを是非一度ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=E-EakUrYNDw

■パラオの生活に息づく日本の食文化

パラオの生活の中で感じる日本文化として、忘れてはならないのが日本の食文化です。例えば、「サシミ」を醤油と「ワサビ」で食べ、お昼は「ベントー」をコンビニで買って食べることは日常的なことです。また、スーパーでは、日本の缶ビール、豆腐、ラーメン、せんべい、スナック菓子などが日本と同じように売られていて、日本人ではなく、パラオ人が買っていきます。その実態も、当大使館のツイッター(https://twitter.com/OfPalau)などで随時情報発信していますので、是非ご覧ください。

■激戦地だったペリリュー島

パラオと聞いて、第二次世界大戦の最終局面での日米激戦地だったペリリュー島を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。2015年に、今の上皇上皇后両陛下が歴史的なパラオご訪問をされた際には、多くのパラオ人に厚く歓迎をしていただきました。

ペリリュー島の「西太平洋戦没者の碑」に献花・拝礼する駐パラオ日米両大使

ペリリュー島の「西太平洋戦没者の碑」に献花・拝礼する駐パラオ日米両大使

ペリリュー州は、両陛下がご訪問された4月9日を、なんと州の祝日に指定しました。そして、パラオにおける日米の絆も強まっています。その一例として、コロナ禍で関係者がパラオを来訪できなかった75回目の終戦記念日(2020年8月15日)に、私と駐パラオ米国大使の二人で、ペリリューでの慰霊を行いました。その動画も公開したところ、11万回の再生を記録しています。

美しい海を楽しむだけではなく、現地に息づく日本を感じたり、戦没者に祈りを捧げたりすることも、旅の目的になるパラオ。コロナ収束後、一人でも多くの日本の皆様が来訪されることを願っています。

(当連載は今回が最終回です。過去記事はNNAホームページのデータベースでご覧になれます)


関連国・地域: オーストラリアその他大洋州日本
関連業種: 政治社会・事件

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