• 印刷する

3月PMIは50.5に改善、2カ月連続楽観圏

英調査会社IHSマークイットが8日発表した3月の香港の購買担当者指数(PMI、季節調整済み)は50.5と、前月(50.2)から0.3ポイント上昇した。3カ月連続の改善で、景気判断の節目の50を2カ月連続で上回った。節目割れが常態化する前の2018年3月(50.6)の水準に迫った。

PMIが小幅な改善にとどまったのは、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念が依然として企業の重荷となっており、事業の先行きに慎重な姿勢を崩していない表れとみられる。同月は感染状況が収束傾向を見せ、ワクチン普及への期待が高まる中、中旬にスポーツジムのクラスター(感染者集団)が発生した。

PMIを構成する項目のうち、新規受注は感染状況の落ち着きに伴い、減少幅は前月並みにとどまった。感染防止策の一部緩和により、需要が上向いたと答えた企業もあった。3月は中国本土からの新規受注、全体の輸出受注ともに減少ペースが鈍化した。

IHSマークイットは新規受注の好転、感染者数の減少、感染防止策の一部緩和といった要素が、企業の事業活動の安定につながったとみている。生産量も前月から横ばいとなり、第1四半期(1~3月)開始時の急激な落ち込み傾向から改善が鮮明となった。

ただ、企業はなお感染再拡大への懸念を払拭(ふっしょく)していない。向こう1年間の事業の先行きに楽観的な見方を示した前月とはやや異なる点だ。しかしながらIHSマークイットは、企業心理は依然として2年ぶりの高水準にあるとも指摘した。ワクチン接種の広がりに期待する企業もある。

同月で特筆すべきは就業者数の回復だ。企業が2カ月連続で積極的に増員に動き、雇用の伸び率は2011年6月以来、約10年ぶりの高水準を記録した。企業に人手を増やす余裕が生まれてきたことを意味する。企業が調達活動を拡大していることが背景にある。

このほか、サプライチェーン(調達・供給網)の納期の遅れも改善したという。

IHSマークイットのアンドリュー・ハーカー経済部門ディレクターは、「企業の先行きに対する信頼感は前月ほどではなかった」としながらも、「雇用の伸びが10年ぶりの高水準となったことや大幅な在庫の増加を見る限り、企業は今後数カ月で需要がさらに改善した場合の業務拡大を見据え、積極的に準備に動いている」と指摘した。

同社の香港PMIは毎月、香港域内に拠点を置く製造、建設、卸・小売り、サービスなど主要業種の民間約400社の購買担当者を対象に新規受注や生産、就業者数などの項目を調査して算出する。3月は12~26日に調査を実施した。


関連国・地域: 中国香港
関連業種: 医療・医薬品その他製造建設・不動産小売り・卸売りマクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

テイクオフ:知人に紹介された香港の…(05/12)

「来港易」は外国人も対象に 本土居住者の隔離免除、長官明言(05/12)

ワクチン接種の義務化は撤回、外国人家政婦(05/12)

学校の登校制限を緩和、「3分の2」解除(05/12)

新たに1人感染、域内ゼロ=計1万1812人(05/12)

3日続落、ハイテク株が連日安=香港株式(05/12)

HSBC、今年は資産管理部門1千人採用(05/12)

再生エネ事業、外資が相次ぎ買収(05/12)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

出版物

SNSアカウント

各種ログイン