ベトナム国家銀行(中央銀行)は5日、コロナ禍で経営難にあるベトナム航空に融資した金融機関に対する、無担保の借り換え融資の詳細を定めた通達4号(04/2021/TT―NHNN)を公布した。総融資額は最大4兆ドン(1億7,400万米ドル、約191億円)で金利は0%となる。ハノイタイムズが6日に伝えた。
ベトナム航空の救済策に関する2020年の国会決議135号(135/2020/QH14)と政府決議194号(194/NQ―CP)を受けた動き。金融機関がベトナム航空に融資を実行した後、当該金融機関に中銀が借り換え融資を提供する。融資期間は最長364日で2回まで自動延長できるが、1,092日を超えることはできない。
ベトナム航空は昨年の臨時株主総会で、株主割当増資による8兆ドン調達案の承認を得た。新株発行では、ベトナム国家資本投資経営総公社(SCIC)が政府に代わって国の株式購入権を行使する。調達資金は、返済期限の過ぎた債務の返済や銀行融資の返済、不足している流動資金の穴埋めに充てる。
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