話す内容は過激だとしても、声に抑揚がなく途切れがち。身振り手振りは控え目だ。ドゥテルテ大統領の演説を聞いていると、眠気が襲ってくる瞬間がある。対照的なのが、大統領の娘であるダバオ市長のサラ氏。実際に会うと貫禄すら感じるものの、表情豊かに、語りかけるような姿勢が印象的だった。
当地では早くも、来年の大統領選をめぐってさまざまな臆測や議論が飛び交っている。世論調査ではサラ氏の人気が圧倒的に高い。地元紙によると、地元の南部ダバオ市やマニラ首都圏、中部セブ市で、大領領への立候補を求めた全国の支持者が独自にポスターを貼り、問題となった。
サラ氏の人気は、ドゥテルテ大統領に対する支持の高さの表れでもある。ただ当の本人は、これまで一貫して2022年の大統領選に出馬しない方針を示している。6年に1度の大行事、今から目が離せない。(堀)
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