ベトナムのホーチミン市証券(HSC)は既存の株主に対する割当増資を提案している。発行額は2兆1,350億ドン(9,300万米ドル、約99億円)を見込み、調達資金は信用取引への融資などに充てる計画だ。1日付ダウトゥ電子版が報じた。
計画案によると、新株1億5,250万株を発行し、資本金を3兆580億ドンから1.5倍の4兆5,830億ドンに引き上げる。1株当たりの販売価格は額面を40%上回る1万4,000ドンと前回2019年2月の発行時と同じ価格で、最近の市場価格より約55%低い設定だ。
発行額のうち、信用取引への融資に1兆4,950億ドン、証券発行の保証業務に4,270億ドン、トレーディングに2,130億ドンを充てる計画だという。
現在、12日まで株主からの意見を募り、国家証券取引委員会(SSC)の許可を受けて年内に発行する予定。HSCは外資の保有率が47%余りと最も高い証券会社の一つ。このうち英系投資資金管理会社ドラゴン・キャピタル・グループ傘下のドラゴン・キャピタル・マーケッツが資本金の30%余りを保有し、最大の株主となっている。
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