オーストラリアの建設・林野・鉱山・エネルギー労組(CFMEU)の鉱山・エネルギー部門はこのほど、同労組からの離脱を決議した。今後は独自の独立した労働組合を組成する方針だ。2日付地元各紙が伝えた。
鉱山・エネルギー部門の組合員の約300人に上る代表が1日の全国大会で行った投票でCFMEUからの離脱を決議した。
鉱業部門は声明で、CFMEUの建設部門が数の論理を用い、より規模が小さい鉱山・エネルギー部門の労働者の見解を軽蔑し、無視することは耐え難いとし、建設部門の「マッチョな姿勢」を批判した。
CFMEUは、ビクトリア州書記長のセトカ氏が家庭内暴力を行った問題で、当時の全国書記長であり現在製造部門を代表するオコナー氏が同氏を擁護しなかったことから、1年以上にわたって内部分裂が続いていた。
鉱山・エネルギー部門は正式な離脱に向け、組合員の過半数の支持を確保した後、労使裁定機関のフェアワーク委員会(FWC)に撤退を申請しなければならない。
連邦政府は昨年12月、CFMEUを分割するための法案を可決。新法によると、FWCは分割に関する申し立てを許可するに当たり、分割の対象となっている組織が職場法などの法律への違反歴があるかなど、さまざまな要因について調査を行う必要がある。
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