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1月輸出額は微増、21年はプラス基調見込み

タイ商務省が23日発表した貿易統計(速報値)によると、2021年1月の輸出額は前年同月比0.4%増の197億700万米ドル(約2兆700億円)だった。微増ながら2カ月連続のプラス成長。各国・地域の積極的な金融緩和や財政出動、新型コロナウイルスワクチン接種の拡大などが追い風となった。21年の輸出額はプラス基調で推移するとみている。1月の輸入額は5.2%減の199億900万米ドルで、貿易収支は2億200万米ドルの入超だった。

1月の輸出額を品目別に見ると、全体の8割を占める「主要工業製品」が0.9%増の159億2,800万米ドル。「車両・部品」が18.8%増の33億600万米ドルと大きく伸びた。日本やオーストラリア向けが伸びた。新型コロナへの感染を恐れ、世界的に公共交通ではなく自動車の利用者が増加したことが背景にあると分析している。

「電子製品・部品」が13.0%増の31億6,000万米ドル、「電気製品・部品」が10.4%増の21億7,900万米ドルといずれも2桁の伸びとなった。

工業製品の詳細を見ると、「ゴム手袋」が3倍に増えたほか、「ファクス・携帯電話・部品」が17.4%、「電子集積回路」が12.6%、「家具・部品」が12.4%といずれも2桁の増加となった。一方で、「金(きん)」は90.3%減と大きく落ち込んだ。

「農産物・加工品」は、3.7%増の31億3,600万米ドルだった。主要品門では「キャッサバ」が50.5%増の3億1,200万米ドルと好調だった一方、「コメ」は15.9%減の2億6,300万米ドルに落ち込んだ。このほか、「パーム油」が4.5倍、「野菜・果物(生鮮・冷凍・缶詰・加工品)」が31.7%、「豚肉(生・冷凍)」が38.5%とそれぞれ大きく伸びた。砂糖は48.1%減だった。

■米中向けが10%前後の伸び

国・地域別の輸出額は、米国が12.4%増の28億7,900万米ドルで最大。中国は9.9%増の23億1,400万米ドル、日本は7.4%増の21億3,100万米ドルだった。東南アジア諸国連合(ASEAN)9カ国向けは4.7%減の48億6,400万米ドル、欧州連合(EU)15カ国向けは5.4%減の17億3,700万米ドルに落ち込んだ。新型コロナワクチン接種に遅れが出ているASEANとEU市場向けの回復が遅れている。

商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)は、21年の輸出は増加基調で推移すると予想。世界的な経済回復がより鮮明となり、新型コロナワクチンの接種拡大などによって、各国・地域の消費者心理が改善することが輸出拡大につながるとみている。タイの輸出にとってのプラス要因として、「世界貿易および経済の回復」「地域的な包括的経済連携(RCEP)の発効」「新型コロナワクチン接種の拡大」などを挙げた。一方、不安要素には「コンテナ不足による国際物流の停滞」や「バーツ高」などを指摘している。

TPSOのプーシット事務局長は、商務省は21年の輸出額について、前年の2,314億6,840万米ドルから4%程度の増加を目標としており、目標達成には月平均200億米ドルで推移する必要があると話した。


関連国・地域: タイ
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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