英調査会社ＩＨＳマークイットが１日発表したインドネシアの１月の製造業購買担当者景気指数（製造業ＰＭＩ）は、52.2だった。2020年12月の51.3から0.9ポイント上…

インドネシア

英調査会社ＩＨＳマークイットが１日発表したインドネシアの１月の製造業購買担当者景気指数（製造業ＰＭＩ）は、52.2だった。2020年12月の51.3から0.9ポイント上昇し、14年７月以来の最高値を更新した。
ＰＭＩの上昇率は11年に開始した調査以来、２番目に高い数値だった。景況改善・悪化の分岐点となる50を３カ月連続で上回った。
ＩＨＳマークイットのアンドリュー・ハーカー・エコノミクスディレクターは、需要の確実な回復により、新規受注が増えて生産拡大の傾向が続いたことから、記録的なＰＭＩを達成できたとの見解を示した。一方、雇用状況の悪化が続いているものの、過去11カ月の中では緩和傾向にあると述べた。
ＩＨＳマークイットは世界的な貨物輸送の遅延は、引き続き原材料の供給不足による価格高騰や、投入コスト増の原因となっていることを指摘。一方でインドネシアでは７カ月ぶりに完成品の在庫に回復がみられたとも指摘した。
アグス産業相は「困難な時期の中で数値の改善が続いていることは、インドネシア経済の回復が加速していることの表れ」と述べた。
２日付ビスニス・インドネシアによると、インドネシア経営者協会（Ａｐｉｎｄｏ）のシンタ・カムダニ副会長は、政府が検討する行動規制のさらなる強化の可能性を念頭に、製造業ＰＭＩが再び低下することに懸念を示した。同氏は、規制が再強化されれば春節（旧正月）の需要増が期待できる輸出業以外では厳しい状況になると説明した。

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