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20年新車販売、国民車が外資の牙城切り崩し

マレーシア自動車協会(MAA)は26日、2020年のメーカー別新車登録台数を発表した。コロナ禍で市場全体が落ち込んだ中、上位メーカー5社では、低価格帯モデルが中心の国民車メーカー2社と、日系3社で明暗が分かれた。国民車メーカー2社はまた、スポーツタイプ多目的車(SUV)の販売を強化し、中級クラス市場で外資系メーカーの牙城を崩しつつある。

20年の新車市場は、新型コロナウイルス感染症の影響で各社とも厳しい状況を強いられたが、シェア2位の国民車メーカー、プロトンは上位5社で唯一、前年比プラスとなった。ダイハツ工業が出資する国民車メーカーで、首位のプロドゥアは減少幅が1桁にとどまった。一方、日系3社は軒並み2桁減となった。

自動車調査会社フォーインの堀井崇志氏(「アジア自動車調査月報」編集長)は26日、NNAに対し、これまでマレーシア市場では、国民車メーカーがエントリークラス、日系を含む外資系メーカーが中~上級クラスという、すみ分けが続いていたと説明。コロナ禍の影響は低価格帯で小さかったほか、国民車メーカー2社が価格競争力のあるSUVを投入し、これまで外資系メーカーに流れていた上級モデルへ移行する需要の一部を取り込んだことが、上位メーカーの販売に影響したと分析した。

プロトンは、浙江吉利控股集団(吉利集団)の出資を受け、18年末に初のSUV「X70」(排気量1800cc)を投入。昨年10月末には、SUVの第2弾として小型の「X50」(1500cc)を発売し、プラス成長につなげた。

MAAによると、20年のメーカー別四輪駆動車(4WD)/SUV販売台数は、プロトンが2万5,455台で最大。2位がプロドゥアの2万2,494台で、3位ホンダ(1万6,183台)とは6,300台超の差をつけた。

プロドゥアは、6月までに新型SUVを発売するとみられており、国民車メーカー2社がSUV市場で存在感をさらに高めそうだ。

■商用車、三菱自が上位で唯一プラス

商用車のメーカー別販売台数は、首位トヨタが前年比7.9%減の1万5,274台、2位いすゞ自動車が1.8%減の8,808台に落ち込んだ一方、三菱自動車は19.4%増の6,915台と、上位5社で唯一プラスとなった。タイから完成車を輸入するピックアップトラック「トライトン」が好調だった。

20年の新車販売台数は、前年比12.4%減の52万9,434台。内訳は、乗用車が12.6%減の48万965台、商用車が10.4%減の4万8,469台だった。

ただ、19年にシェア7位だったメルセデス・ベンツが、20年1~3月(第1四半期)を最後に乗用車販売データの提供を止めたため、20年の実際の販売台数は53万台を超えた可能性がある。


関連国・地域: マレーシア日本
関連業種: 自動車・二輪車マクロ・統計・その他経済

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