韓国LGグループの部品メーカー、LGイノテックは24日、位置認識の精度とセキュリティー性を高めた車両用デジタルキーモジュールを開発したと発表した。2022年の量産開始を目指す。
デジタルキーモジュールは、車両とスマートフォン間の無線データ送受信を可能にする部品。デジタルキーはスマホを利用してドアロックを解施錠したり、エンジンをかけたりすることができる。
LGイノテックが今回開発したモジュールは、近距離無線通信技術である超広帯域無線(UWB)技術と、独自のアルゴリズムを適用して位置認識の精度を高めた。スマホの位置とモジュールの認識位置間の誤差範囲は従来の50センチメートルから10センチ以内に改善した。また、独自のハッキング防止技術で安全面も強化した。
LGイノテックは同モジュールを国内だけでなく、欧米や日本などの完成車メーカーや車部品メーカー向けにも供給する方針だ。
韓国ではカーシェアリング市場が成長していることを受けて、デジタルキーモジュールの需要も伸びている。米市場調査会社ストラテジー・アナリティクス(SA)によると、世界のデジタルキー適用車両は20年の630万台から25年には2,890万台と、約4.6倍に成長すると予想されている。
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