台湾EMS(電子機器の受託製造サービス)大手の仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)は20日、モノのインターネット(IoT)と人工知能(AI)を活用した乳幼児見守りモニターを発表した。同社がハイテク技術を利用した育児関連製品を投入するのは初めて。経済日報などが伝えた。
製品名は「pixsee AI智慧宝宝撮影機」。pixseeは乳幼児の泣き声の感知と翻訳、自動での写真・動画撮影、音楽を流してあやすことを主な機能とする。泣き声の翻訳は、これまで収集した200万件の泣き声データを基にAIが行う。
桃園市平鎮区の工場で生産する。今年の生産量は約3万5,000台となる見通し。
まずは台湾市場に投入する。販売に当たっては、医療器材や婦人・乳幼児用品の販売を手掛ける杏豊実業と協力する。その後は中国語圏と英語圏の市場を中心に販売する考え。
■受注見通しが6月まで良好
仁宝は本業の受注見通しが今年6月まで良好だと明らかにした。電子業界は第1四半期(1~3月)が例年の閑散期だが、今年の同期の業績は繁忙期の水準となる可能性もあるとした。
仁宝は今年、ノートパソコンの出荷台数が前年比1割近く増え、それ以外の製品は2桁増加すると見通した。同社の昨年の製品出荷台数は計1億台を突破し、過去最多となった。このうちノートパソコンは4,800万台だった。
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