パナソニックは、電子商取引(EC)関連ソリューションを手掛けるシンガポールのアンチャント(Anchanto)と提携した。東南アジアのEC戦略を刷新し、ECからの売上高比率を現在の4倍に引き上げるのが狙いだ。
アンチャントはECの売り手向けに、注文管理システムを提供。注文受け付け、在庫管理、マーケティング、販売データのリアルタイム収集、データ分析などのサービスを一貫して提供している。
パナソニックは、実店舗とECを融合した「オムニチャネル」での販売を強化する方針。アンチャントのソリューションを活用することで、ただ商品の販売を最適化するだけでなく、消費者エンゲージメント(企業やブランドと消費者間の絆)も高めたい考えだ。
まずシンガポールでアンチャントのソリューションを導入する。順次、他の東南アジア諸国でも利用する計画だ。
パナソニック・アプライアンス・マーケティング・アジアパシフィックの中美治郎戦略企画部長は、NNAに対し「アンチャントのテクノロジーを活用し、(購入を考える前から購入後のアフターサービスに至るまでの)複数のタッチポイントや、カスタマージャーニー(顧客が購入に至るプロセス)全体において、消費者に当社独自の顧客経験を提供したい」と意気込みを語った。
具体的な売上高の目標や、現在の売り上げ規模については回答を控えた。
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