香港政府は7日、企業の雇用維持を目的とした賃金補助制度第2期(2020年9~11月)分で補助金を受け取った最新の企業リストを発表した。受給額が最も多かったのは香港ディズニーランドを運営する香港国際主題楽園(ホンコン・インターナショナル・テーマパークス)で、社員7,092人分の賃金として1億5,300万HKドル(約20億5,000万円)を受け取った。8日付信報などが伝えた。
2位は外食チェーンの亜洲国際餐飲集団(テイスト・オブ・アジア)で6,341万HKドル(2,942人分)、3位は永順控股香港(ウィンソン・ホールディングス・ホンコン)傘下で清掃サービスを手掛ける永順清潔服務(ウィンソン・クリーニング・サービス)で3,494万HKドル(1,925人分)だった。
最新リストに入った企業は合わせて1,300社超。補助金の支給総額は5億6,000万HKドルで、2万7,000人に支給される。
政府は賃金補助に当たり、受給期間中の従業員数が20年3月時点の人数を下回らないこと、補助金を全て従業員の給与に充てることなどの条件順守を対象企業に課している。賃金補助制度第1期(20年6~8月)と第2期の両方に申請した企業のうち第1期でルールに違反した企業は2万9,000社に上り、第2期の支給時には補助金回収分と罰金合わせて5億5,000万HKドルを差し引いたという。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。