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【20年の10大ニュース】全土封鎖で経済に打撃

新型コロナウイルス感染症の流行は、13億超の人口を抱えるインドの経済に大打撃をもたらした。政府は3月下旬に世界で最も厳格とされる全土封鎖(ロックダウン)を導入した。だが人が密集する大都市を中心に感染は止まらず、封鎖の解除後は地方にも広がった。成長率は2四半期続けてマイナスになり、統計史上初めて景気後退(テクニカル・リセッション)入りした。
インド政府は感染対策に取り組むとともに、かねて掲げてきた国内産業強化の政策を推し進めた。貿易赤字の是正や製造業の振興を目的に、電子機器産業に対する振興策を始動。6月に国境地帯で中国軍との衝突が起きてからは、中国製品を排除し自国の製品やサービスを保護する姿勢をさらに強めた。
累計の感染者数は12月に1,000万人に到達。収束の時期はいまだ見通せないが、足元では新規感染者が減少しており、インド準備銀行(中央銀行)は21年の成長率(四半期)はプラスで推移するとみている。

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