台湾の経済部(経済産業省)能源局(エネルギー局)は2日までに、2021年の再生可能エネルギーの買取価格に関する草案を発表した。このうち洋上風力発電の20年間固定買取価格の下げ幅が目立ち、前年から8.6%引き下げ1キロワット時(kWh)当たり4.6568台湾元(約17円)とする。2日付経済日報が伝えた。
洋上風力発電の前半10年と後半10年で買取価格が変わる変動制では、前半10年を8.6%下落の約5.3元、後半10年を7.9%下落の約3.52元とする。
陸上風力発電は発電設備容量30キロワット(kW)以上の場合、0.7~0.8%下げ2.2271~2.3041元。
太陽光発電のうち、屋根設置型は1.5~2.3%引き下げて約3.89~5.62元、地面設置型は3.9%下落の約3.7元、浮体式の水上設置型は3.5%下落の約4.1元とする。太陽光発電はこれまで2期に分けて価格を定めていたが、来年からは統一する。
游振偉・能源局長は引き下げについて「再生可能エネルギー技術が成熟し、初期コストが下がってきたため」と説明した。
一方、小型水力発電は、来年から2,000kW未満と2,000kW以上で価格を分ける。2,000kW未満は3.1683元とし、前年から10.8%引き上げる。2,000kW以上は価格を据え置く。
バイオマス発電や地熱発電なども前年から横ばいに設定した。
能源局は4日に公聴会を開き、業者の意見を聴取した上で年内に買取価格を決定する方針だ。
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