ようやく脱出だ――。先月末に日本から約10カ月ぶりに上海に渡航した友人のSNSには、そんな書き込みがあった。幼い子ども2人を連れての渡航旅。なんとか上海の自宅隔離まで駒を進めたようだ。
日本から中国へ渡航し日常生活に戻るためにはいくつかのハードルがある。搭乗48時間前までのダブル陰性証明に到着後のPCR検査、基本は2週間のホテル隔離だが、小さい子どもや持病がある場合は自宅隔離を申請できる。申請が認可された場合でも、自宅にドアセンサーとカメラが設置される厳しさだ。まさにサバイバルゲームのようだが、友人は自宅申請が認められ隔離ホテルを脱出したという。
日中のビジネス往来の緩和措置は先月末に発動されたが、渡航するために必要なビザ手配に関する一連の証明書の発給は遅れている。長い一時帰国をおくる我が身。来年初めには中国にたどり着けますように。(優)
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