三菱ケミカルホールディングス(HD)は1日、シンガポールに全額出資子会社の三菱ケミカルホールディングスアジアパシフィックを設立したと発表した。アジア太平洋地域でのコーポレートガバナンス(企業統治)を強化するのが狙いだ。
新会社の資本金は150万米ドル(約1億5,600万円)。本社の海外機能分担会社担当執行役付の仙波靖雄氏が社長に就任する。来年1月に事業を本格的に開始する予定だ。
三菱ケミカルホールディングスは、中長期の経営基本戦略の下でグループ全体の内部統制、企業統治の管理体制構築を進めている。欧米、中国では同社としての代表機能、リスク管理、企業統治の確保を担う統括会社を既に設立している。
今回はシンガポールにアジア太平洋地域をカバーする新会社を設立。同地域での企業統治やコンプライアンス(法令順守)といった内部統制を強化する。
アジア太平洋(日本を除く)では、3月末時点でグループ会社210社を置いている。三菱ケミカルホールディングスの広報担当者によると、新会社はこのうち約40社をカバーするという。
三菱ケミカルホールディングスの傘下企業には、三菱ケミカルや田辺三菱製薬、ヘルスケア事業の生命科学インスティテュート、日本酸素ホールディングスがある。
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