フィリピンのマニラ首都圏を南北に結ぶ高速道路「スカイウエー」の延伸事業で21日発生した死亡事故を受け、労働雇用省は23日、工事の中断を命じた。現場周辺だけでなく、事業全体で建設作業を止める。
地元各紙によると、事故現場では作業用のクレーンが建設現場の橋桁に衝突し、橋桁などが下を通る道路に落下。巻き込まれたオートバイの運転手が死亡したほか、6人が負傷した。 労働雇用省が事故調査を開始しており、事業を運営する財閥サンミゲル・コーポレーション(SMC)のラモン・アン社長は、24日からの事情聴取に自社の担当者を出席させると表明した。
警察は22日、クレーンを操縦していた41歳の男を過失致死などの容疑で取り調べた。工事を請け負った建設大手EEIは、クレーンを持ち場に移動させていた際にバランスが崩れ、橋桁に衝突したと説明している。
関係者は中断が指示される前の時点で、事故により来月に予定されていた開通が来年2月にずれ込むとの見通しを示している。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。