コックピットからキッチンへ――。コロナ禍で解雇されたパイロットの再出発が話題を呼んでいる。
アズリン・モハマド・ザワウィさん(44)は、飛行歴20年以上のベテランパイロット。マレーシア航空をはじめ、複数の航空会社でキャリアを積んできたが、新型コロナウイルス感染症流行の影響で失業。15歳の長男を頭に4人の子どもを持つ父は、生活のため屋台を開くことを決意した。その名も「キャプテン・ストール」。
パイロットの制服をきりりと着こなし、赤いエプロンを身に着けて働く彼の姿はたちまち会員制交流サイト(SNS)で話題に。義母のレシピで作る1品7リンギ(約180円)のカリーミー(カレー麺)やビーフンは味もよいと評判で、1日1,500リンギを売り上げるという。家族を養うためには立ち止まっている暇はないとアズリンさん。彼の奮闘は続く。(旗)
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