宅配大手の圓通速逓(上海市、YTOエクスプレス)の利用者らの個人情報40万件が流出していたことが分かった。新京報(電子版)が16日伝えたもので、河北省邯鄲市の同社支店の従業員5人が社内システムのアカウントを部外者に有償で貸し出し、個人情報流出につながった。
邯鄲市公安局は8月にある物流企業から個人情報が流出している可能性があるとの通報を受け、捜査を開始した。業界関係者によると、この物流企業が圓通という。
部外者が圓通の従業員5人から社内システムにアクセスできるアカウントを1日500元(約7,900円)で借り受け、差出人と受取人の氏名、住所、電話番号を入手していた。不正入手した個人情報は会員制交流サイト(SNS)などを通して、中国国内および東南アジアに向けて1件当たり1元で取引されていたという。公安局は圓通部外者の3人を9月7日に逮捕している。
圓通は、2019年末時点で全国に4,000社以上の支店を構え、約40万人の従業員を抱える。配送エリアは全31省区市を網羅しているほか、海外では約150カ国・地域でサービスを展開している。
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