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RCEP見送り、対中貿易赤字が要因=識者

日本や中国、東南アジアなどの15カ国が合意した地域的な包括的経済連携(RCEP)について、インドの識者は「近い将来も、インドが参加することはない」との見方を示す。インドが抱える貿易赤字の約3割を中国が占めているためで、「中国製品のダンピング増加と国内製造業への打撃を引き起こす可能性のあるRCEPを、インドは許容できない」との立場だ。

インドのシンクタンク、オブザーバー・リサーチ・ファンデーション(ORF)のコルカタ事務所でディレクターを務めるニランジャン・ゴシュ(Nilanjan Ghosh)氏がNNAのメール取材に対して、「(国境問題などに関連して)過去10年間でインドと中国の関係は悪化したにも関わらず、インドは中国からの輸入によって引き起こされる巨額の貿易赤字に直面し続けている。対中国の貿易赤字は、インドがRCEPへの参加をためらう主な原因だ」と語った。

ゴシュ氏によると、2018/19年度(18年4月~19年3月)のインドの貿易赤字に対中国が占める割合は29%。主な輸入品は製造企業からの完成品であることから、RCEPによって関税障壁が取り払われれば、国内の生産者への悪影響が拡大するとの見方を示した。

インド商工省によると、19/20年度の中国に対するインドの貿易赤字(速報値)は486億5,561万米ドル(約5兆800億円)だった。タイムズ・オブ・インディア(電子版)は商工省のデータを引用し、本年度の対中国の輸出額は106億米ドル、輸入額は274億米ドルとなり、貿易赤字は168億米ドルになるとの見通しを示している。


関連国・地域: インド
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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