シンガポールで顧客情報の流出が相次いでいる。日本人の利用者も多い地場の食品・日用品の通販サイト「レッドマート」と、タイ系の飲食店予約サイト「イーティゴー」で計150万人分の個人情報が流出し、ネット上で売り出されていた。
情報セキュリティー関連のサイト、米ブリーピングコンピューターが10月28日、ハッカー向けのサイトでレッドマートとイーティゴーを含む17社の個人情報が売り出されたのを確認した。同社によると、レッドマートから110万人分の顧客情報が漏えいした。
イーティゴーからは280万人分が流出。シンガポール地元紙の報道によれば、同国の顧客情報は、最大で40万人分が外部に漏れたとみられる。
レッドマートの親会社で、東南アジアで電子商取引(EC)事業を展開するシンガポールのラザダ・グループは同月30日、情報の流出を公表。レッドマートの古いウェブサイトまたはアプリを利用していた顧客の氏名、電話番号、メールアドレス、請求先住所、暗号化されたパスワード、クレジットカード番号の一部などが流出したと説明した。
ラザダによると、流出したデータベースの最終更新は2019年3月で、18カ月以上前のデータ。ラザダの顧客や、レッドマートの現在の顧客情報は流出していないという。
イーティゴーも10月31日、顧客向けのメールでデータ流出を公表。ブリーピングコンピューターによると、氏名、電話番号、メールアドレス、暗号化されたパスワード、性別、フェイスブックIDなどが流出していた。
レッドマート、イーティゴーは、シンガポールの個人情報保護委員会(PDPC)に今回の事態を報告済みという。
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