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LG化学が電池部門を分社化 EV普及で黒字転換、IPO狙う

韓国のLG化学は17日、世界シェア首位のバッテリー部門を分社化して、完全子会社にすると発表した。電気自動車(EV)の普及を追い風に、同社のバッテリー部門は今年4~6月期に黒字転換しており、単独経営も可能だと判断した。大型投資を加速させるため、新規株式公開(IPO)による資金調達も狙う考えだ。

中国南京にあるバッテリー工場。米テスラの「モデル3」向けに供給しているとみられる。(写真は同社提供)

中国南京にあるバッテリー工場。米テスラの「モデル3」向けに供給しているとみられる。(写真は同社提供)

LG化学は10月30日開催予定の臨時株主総会での承認を経て、12月1日にバッテリー事業を手掛ける「LGエナジーソリューション(仮称)」を発足する。新会社ではバッテリーの製造をはじめ、保守点検やリース、再利用など幅広く事業を展開していく。昨年は8兆3,100億ウォン(約7,430億円)だった同部門の売上高を2024年には30兆ウォン以上に引き上げる計画だ。

LG化学のバッテリー部門は売上高全体の3割強を占める。収益面では先行投資がかさんだため営業赤字が続いていたが、今年4~6月期には黒字転換して収益化にもめどが立ち始めている。分社化を機に、化学事業とバッテリー事業をすみ分けて事業の専門性と運用効率の向上を図る。

新会社の設立後にはIPOも目指す。これまでは主力の石油化学部門で稼いだ分をバッテリー投資に回してきたが、IPOを実現させて自前で資金を賄いたい考えだ。

LG化学のEVバッテリーの受注残高は昨年時点で150兆ウォンに上っており、計画通り供給するためには、工場の新設や増設などで毎年3兆ウォン以上の投資が必要とされる。韓国経済新聞によると、新会社の企業価値は50兆ウォン前後で、IPOを果たせば10兆ウォン以上の資金が調達できる見通しだという。

■欧米でシェア7割確保

韓国の市場調査会社SNEリサーチによると、LG化学は今年1~7月のEV用バッテリー市場でのシェア(出荷量ベース)が25.1%で世界首位だ。EVメーカー最大手の米テスラの「モデル3」をはじめ、独BMWや独フォルクスワーゲン(VW)の新型EVへの供給が拡大。とりわけ欧州市場では生産量ベースで70%のシェアを握るなど、存在感を高めている。

SNEリサーチの金グァンジュ代表はNNAに対し、「欧米や国内市場に幅広く供給網を持つLGの優位は、当面続くだろう」と話す。

■CATLも増産へ資金調達

一方、ライバルとなる中国の寧徳時代新能源科技(CATL)も投資拡大に積極的だ。韓国経済新聞によると、年間生産量を現在の60ギガワット時(GWh)から23年には150GWhまで引き上げる計画だ。中国で新エネルギー車への補助金が縮小されたため目下の生産量は落ち込んでいるが、海外での社債発行などで投資資金の確保に動いている。

LGの新会社も21年末には年間生産量を120GWhに拡大する予定で、持続的に生産力を高めていく方針だ。環境規制が強化される各国でEVの普及が促される中、LGやCATLなどバッテリー各社の増産競争は一段と激しさを増すことになりそうだ。


関連国・地域: 韓国
関連業種: 自動車・二輪車電機化学

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